「弦楽器の習得は難しく、子供のときから始めないと無理だ」という常識は正しいと思います。しかし、学生時代に弦楽器を始めた方も多く、私の知人にも遅く始めたにもかかわらず高度なレベルに達している方がおられます。
ピアノから弦楽器にはいるならば、ヴィオラ、チェロがもっとも成功率が高いと思います。大体2年位でバロックなどの弦楽合奏なら十分楽しめるようになります。また簡単な弦楽四重奏も演奏できるようになります。
ここまで進めば合奏や室内楽を楽しむ機会はピアノに比べて数倍はあると思いますし、ピアノを放棄してしまう方が多くなってきます。 管楽器からヴィオラやチェロに転向するかたも、かなりいらっしゃいます。
「大人から始めるヴァイオリン」というサイトがありますが、とても参考になると思います。ヴィオラ・チェロでしたら悩みは半減すると思います。(ヴァイオリンについては、作業が細かい、ピアノと同じくらいの運動能力が必要ということで、弦楽四重奏でのファーストヴァイオリンを目指すならば、あまり成功率は高くないようです。)
アンサンブルに対する弦楽器の「なじみの良さ」は他の楽器奏者からは想像できないものがあります。弦楽器とピアノの両方が演奏できて、(職業ではなく)ピアノを最終的に選んだ人の例を私は知りません。
蛇足ですが、成人に達してから、室内楽で通用するぐらいにピアノが弾けるようになることはまずないと思います。これはトライなさらない方が良いと思います。
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