「ごまかしまくる」なんて悪い言葉使いですが説明しておきます。
ピアノと弦楽器をピアノトリオ、ピアノ4重奏、ピアノ5重奏の場合で比較しますと次のようになります。
弦楽器の場合、ある程度の音程で、かなりひどい音色で弾いても、合奏としては成立します。このレベルでは弦楽器としての完成度は20点以下でしょう。ところがピアノについては85点位の完成度が要求されます。それで「ごまかしまくる」なんていう言葉を使ったわけです。
そのようなわけで、合奏上の最低条件を満たすためのピアノのハードルはとても高くなります。弦楽器奏者にとって、音程と音色は総合的実力の指標みたいなものです。特に音色について適切な教育方法がないこともあり、こんなものと諦めているアマチュアが非常に多いのが現状です。ピアニストは練習の過程で、音程、音色についてもっとオープンに弦楽器に注文を出すべきです。
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