作品の背景
フォーレは1845年に生まれ1924年にパリで79歳でなくなっています。ピアノ四重奏曲第1番Op15は1879年、フォーレが35歳の時の作品である。作品としては初期の作品と位置付けられます。
私生活については77年にマドレーヌ大聖堂の合唱長になり、パリの芸術愛好家で名家ヴァイヤルド家のマリアンヌとの婚約解消。83年には彫刻家の娘マレー・フレミと結婚しています。
1878年にヴァーグナーの楽劇「ラインの黄金」と「ヴァルキューレ」を見ている。79年には「ニーベルンゲンの指輪」全曲をみています。
ピアノ四重奏曲第1番より以前に書かれた器楽曲はViolin Sonata No1、Violin Concertがあるのみであり、ピアノ曲の作曲は1883年から始まっています。
(注記:日頃からフォーレの作品に親しんでいないのでうまく作品の成立事情などを記述することができません。下記の作品で知っているのはたった3曲というひどさです。フォーレにとってこの曲がどうであったのか等、どなたかに補筆していただければ幸いです。)
フォーレの室内楽作品 |
作品番号 | 作曲年 |
Violin Sonata No1 in A | Op.13 | 1876 |
Violin Concert | Op.14 | 1787 |
Piano Quartet No1 in c | Op.15 | 1879 |
Piano Quartet No2 in d | Op.45 | 1886 |
Piano Quintet No1 in d | Op.89 | 1906 |
Piano Quintet No2 in c | Op.115 | 1921 |
Piano Trio in d | Op.120 | 1923 |
String Quartet in e | Op.121 | 1924 |