Volume I:Renaissance
目次
声楽曲と舞曲からの編曲が主体になりますが、プレトリウス、バード、ダウランド、ジョスカン・デ・プレなどに触れられることは素晴らしいと思います。これらの曲は演奏してみると意外に楽しいものです。
第1曲です。この曲は有名なスペインのフェルディナント王、イザベラ王妃に捧げられた曲だと解説にあります。Villancicosは早い舞曲でギターをまねて全員がピチカートで演奏します。
この曲など指揮者がテーバー(太鼓)を持ち出してトントコトントコやると楽しそうですね。
この曲では素朴な歌を複雑な声楽対位法で修飾する当時のスタイルを学ぶことができます。
楽譜に小節線のない時代の作品ですので多くのタイがかかります。慣れてくると不思議に自由でフレキシビリティがあり楽しいです。このような曲をへてバロックにつながってゆくことを感覚的に習得できるのは良いと思います。
ダウラントの作品です。5小節に特長的な拍子の乱れが出てくるのが楽しいですね。
以上、指導者が時代背景も含めてカルチャースクール的に指導をして行く余地があり、大人から始める弦楽合奏としてはなかなか良いと思います。何よりも当時の音楽を実際に演奏できるのは貴重な体験です。