目次に

ハイドン
Haydn, Joseph (1732-1809)

2台のヴァイオリンのための6曲のソナタは1769年にJ.J.Hummelによりベルリンで出版されております。このことは1770年のBreitkopf Catalogue、1778年のHummel's Magazin Catalogue, 1785年のWestpfal Catalogueにもでており当時は非常にポピュラーな作品であったのですが、その後失われてしまい1953年のショット出版まで失われておりました。作品は2楽章制です。

アマチュアの演奏家を考えた作品と思われ、技巧的にはハイドンの初期の弦楽四重奏曲のファーストヴァイオリンよりもやさしいレベルです。6曲とも殆どサード・ポジションで納まるように書かれており、しかも早いパッセージはファーストポジションに納まるように工夫されているようです。(多少例外もあります)

作品 Sonata h-moll(1747)
楽章構成 I:Allegro ma poco/ II:Andante /III:Allegro assai

第1楽章

第2楽章

 

弾いてみた感じ
技巧上の特徴 少し3rd Pos.がある程度です。両方のヴァイオリンに3連音符による細かいパッセージがでてきます。すべてファースト・ポジションで弾けるパッセージですので練習すればできるとおもいます。
合奏の特徴 標準的な曲ですからアンサンブル上、あわせにくいところはないと思います。注意点といえば「走らないように」ぐらいでしょうか?
演奏時間