目次に

オーベール
Jacques Aubert (1689-1753)

後期バロックの作曲家。パリ近郊のBellevilleで生まれた作曲家でヴァイオリニスト。1727年からルイ15世のもとで20人の王のヴァイオリニストを勤める。1729年よりConcert Spirituelで多くの作品を演奏する。

作品 Chaconne(1738)
楽章構成 1楽章

曲の始め

難所の一例

弾いてみた感じ 重音奏法が多用され、また細かい音符も多いのでかなり弾きにくい部類に入ります。その分演奏効果もはっきりしています。この時代のかなり地味な感じでソロリと曲が始まるものが多いようです。たとえば単調なフーガの入りのように始まります。ひとつのスタイルなのだと思います。この曲の場合にはファンタジックに曲が展開してゆきます。
技巧上の特徴 4th Posまであります。わりあいにとりにくい重音もあります。分散和音も種々あります。当時としてはかなり技巧的な曲といえると思います。
合奏の特徴 ポリフォニックに始まりますが、ホモフォニックで華麗なスタイルに変化してゆきます。

シャコンヌという曲名ですが、固定バス上の変奏曲の形式ではありません。

演奏時間